警察と自衛隊、税務署の事など。

福島原発に対し、警察と自衛隊による懸命の作業が始まった。

東電に期待できない以上、当たり前の措置だろう。
もう少し早くても、と思うのだが今は成功を祈ろう。

昨日の作戦、自衛隊は空と地上から果敢に作戦を展開した。
ところが警察は、夕方4時前に配備についてから作戦開始まで3時間ほどかかったうえ、放水が目標に届かないという結果に終わった。
被爆を省みず現場で必死に頑張る警察官たちを揶揄するつもりはまったくない。

しかし、自衛隊の記者会見を見て、「この人たちの腹のくくり方は、警察とは一段違う」とふと思った。
しっかりと前を見据える視線や堂々とした話し方、知らないことは知らない専門家に聞け、と質問する記者を一括する毅然とした姿勢に、かわるがわる何人も登場し平身低頭ながらどこかで「嵐が過ぎるのじっとを待っている」感じの東電社員とはまったく違うと思った。
幕僚長が火箱さんというのも、なんとなく頼もしい。

警察は記者会見したのか知らない。

ここで警察と自衛隊という組織を少し考えてみる。
どちらも実力組織(仙石さんのいう暴力装置)だが、自衛隊は防衛大学校というエリートコースはあるが、基本的には現場からたたき上げた幹部が仕切っている組織。
一方の警察は、有名大学から入所した一握りのエリートが牛耳っている組織。
エリートたちは入所数年で地方の署長となり、現場のベテラン警察官たちをあごで使うような立場になるという。
キャリア組みとノンキャリアの間に、はっきりと差別が存在する、要するに税務署とおなじ組織なのだ。

税務署も警察も、エリートたちの判断基準は、自分の立場をリスク管理すること。
仮に隊員たちにもしものことがあったら自分の判断を疑われる、という気持ちが「目標に到達できなくても撤退」という指示につながったのではないか、と思ってしまう。

税務・警察署長は「俺の責任になるのはいやだから危険なことは辞めとけよ」と言い、現場の税務・警察署員は「とりあえず、責任は取らずに手柄だけを自分のものにする若造の言うとおりにしとこう」、といったところではないかと思ってしまうのだ。

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