ありゃりゃ!いつの間にか「うまいうまいラーメンが!」
環状線の小鳥のトリセンの近くに、「うまいうまいラーメン」という固有名詞なのか、普通名詞なのかわからないような名前のラーメン屋がある(あった)。
以前はよく食べに行ったものだが、くわえタバコで麺をゆで、大きなどんぶりの中に無造作にお金を払い、お釣りもお客が正直に自分でピックアップしていくような、風変わりなラーメン屋だった。
スープが少なく、麺は固めにゆでてあり、お世辞にも「こだわりの上品なラーメン」ではないが、結構病み付き的に好きなラーメンのひとつだった。
正確に言えば、下品な味だったと思う。
ところが…、久しぶりに近くを通ったついでに、いつもの「ネギラーメンの中」でも食べるかと思い行ってみると、何と別のラーメン屋に変わっているではないか!
何でも「大黒屋」とかいう東京あたりで評判の(?)チェーン店らしきものに変わっていた。
メニューは、野菜が富士山のように高く持ってある「フジ麺」とか、「ヅケ麺」という名前のつけ麺が中心のようだが、うどんのように太いのが特徴的だった。
「個性的だがあまりうまいとは思えないラーメン」の典型のような印象を持ったが、好みは人それぞれで、こういうのが好きな人も多いのだろう。
それにしても、あのくわえタバコの親父、どこで何をしてるのだろう。
「いらっしゃいませ」も「ありがとうございました」も言わない、客を客とも思わないような偏屈さが何となく懐かしい。
下品なラーメンをまた食べてみたい!