合掌スティーブ・ジョブズ!懐かしい漢字トーク
20年ほど前、Plusとか、SEとか、LCとか…そんな名前のコンピュータを使っていた。
ソフトはEGワードやPageMakerやらHyperCardなど。
そう、AppleのMacintoshというコンピュータ。当時のOSは、「漢字トーク」とか言われていて、なんとも世話が焼けた代物だった。
ちょっとした操作で致命的なシステムエラーが発生し、仕上がり間近のプレゼンテーションペーパーとそれに費やした時間が水泡に帰すこともしばしばあった。
今思えば、当時のOSは本来メーカーが発売してはいけない未完成の製品だったのだ。
そんな代物に、1台50万とか100万とか払ってパーソナルコンピュータを手に入れ喜んで使っていた。
「漢字トーク」はいつまでたっても、そして最後まで安定して動いてはくれなかった。
そんなMacに当時の広告業界の関係者は、気まぐれな彼女をあやすように気を使いながら愛着をもって接していた。
システムエラーとか爆弾マークは、「Macだから仕方ない」という感覚だった。
Win95登場以来、基本的にはWindowsユーザにはなったが、パソコンそのものにMac時代に感じていたような愛着を抱くことはなくなった。
Winの起動音やアイコンデザイン、システムが発するメッセージは相変わらず究極的にセンスが悪すぎる。
今でも、「仕事でなければこんなもの使ってたまるか!」というのが本音なのだ。
Winでパソコンが固まると「許せない!」という気持ちになるのは、ユーザーがマシンを使うときの心地よさがMacと決定的に違うからなのだろう。
ジョブズが昇天し、いろんな人がたくさんコメントを出しているが、ジョブズは「芸術とテクノロジーを融合した」という大げさな内容のコメントが多い。
要は、使っていい気持ちになる商品ということなのだろう、MacもiPhoneもiPadも。