やれやれ、やっと止まったか!
福島原発から垂れ流し状態が続いていた高濃度の放射能汚染水。
6日早朝にようやく止まったとの速報があった。
この邪悪な水に対し、東電はここ数日「コンクリ固め作戦」「ポリマー&おがくず・新聞紙作戦」など、ハイテク・ローテクを駆使して対応してきたが効果がなかった。
その間も汚染水は流れ続け、全世界に対し日本の問題解決能力のなさが発信され続けてきたが、基礎地盤の砕石部分にガラス質の物質を注入する作戦がようやく一定の効果をあげた。
「やれやれ!」というのがまず最初の実感。
現場の作業員さんや福島県民も、ひとまずの安堵感を感じていることだろう。
しかし、そもそもなぜ高濃度の汚染水がたまるのかの原因は特定されていない。
原子炉冷却のため今後も大量の放水が必要で、たまった水がまた再びどこからか決壊し流れ出すことも考えられる。
「ひとまずの安堵」といっても、長い道のりのほんの一歩前進に過ぎないのだ。
一連の対応で明らかになったことは、東電単独では事故対応も保障対応もまったく力が足りない、ということ。
まさに、日本を挙げての総力対応が必要な国難だということなのだろう。