今日はブログもくもく会
本日はコワーキングスペース「Somethin’ Else」で、「ブログもくもく会」というひたすらブログを書く催しがあり、小生もいきががりで参加することになった。
さて何を書くか?ということでネットにてネタ探し。年末ということもあり、この1年を締めくくるような話題が多く、今年の漢字一字や流行語大賞などの話題が目につく。
今年は流行語の当たり年で、『2013 ユーキャン新語・流行語大賞』では以下の4つが年間大賞に選ばれていた。
- 予備校講師・林修氏の「今でしょ!」
- NHK連続テレビ小説『あまちゃん』の「じぇじぇじぇ」
- TBS系連続ドラマ『半沢直樹』の「倍返し」
- 東京五輪招致のプレゼンで滝川クリステルが使った「お・も・て・な・し」
「じぇじぇじぇ」や「倍返し」については過去のブログで描いたことがあるし、滝クリにはさして興味がない。
したがって、少し古くなるが「今でしょ!」や東進のTVCMについて少し感想めいたことを書いてみる。
小生は共通一次試験が行われるようになる前の、それぞれの大学がそれぞれの日程、科目で入試を実施する世代だ。
当時のほとんどの大学には一次選抜と二次選抜があり日程がそれぞれまちまちなので、たとえば朝早くから国立で一橋の一次を受け、出来具合を判断してそのまま中央線で御茶ノ水あたりから東大へタクシー、などという強行軍も可能だったように記憶している。
試験は真っさらのわら半紙がまず配られ別に問題用紙が配られるから、全く手が出ない問題が出たりすると、「問題文はともかく、物理学とはそもそも…」などと自分の知っていることだけ書いて解答用紙を埋めてくれば何とかなる場合もあった。
事実、地方国立大学の文学部などは、浪人時代の1年間一度も勉強せずに理科は物理で受験し合格するなんてこともできた。
受験生の志向も、今のようにひたすら東大というムードではなかった。
坂本竜馬が好きだったので、わざわざ群馬から高知大学へ行ったような変わり者もいた。
予備校で教える側も、「人の生き方」などの話をしてくれる学生運動の元闘士のような講師に人気があったように記憶している。
そんな世代の人間からすると、東進CMに出てくる講師の中では「数式は言葉です…」とかのたまう物理の先生が一番魅力的に感じる。
黒メガネ、髭に長髪でいかにも胡散臭い感じがしていい味を出しているのだ。
しかし今どきの受験事情は、ン十年前のような牧歌的な戦略が通用するような生易しいものではないのだろう。
CMに出てくる東進の講師陣を見ていると、とにかく「わからせる」「得点力をアップさせる」ことに長けた受験指導のプロとしての自信と強い使命感を感じる。
ことによったら、こうした受験指導のプロに学ぶ都会の私立高校系の受験生と、地方都市の公立進学校ではますます得点能力の差が開きつつあるのかもしれない。
そんなことを思わせる話題が、先週土曜日の上毛新聞の1面に大きく掲載されていた。
http://www.jomo-news.co.jp/ns/9513857353456356/news.html
何でも、前高、高々、太田高校の県内進学校が連携して東大や国立医学部への進学実績をあげるためのプロジェクトがスタートし、その講師陣は予備校が派遣するとのこと。
えっ!今の高々って東大に5人しか行かないの!?という驚きもあったが、別に東大進学者数だけが高校評価の尺度ではないと思うので、もっと地方の進学校らしいやり方もあると思うのだが。
どこか間違っている、としか思えない。
しかし、「今でしょ!」の林先生はともかく、物理の苑田さんが来るなら冷やかしに行ってみたいような気もする。
あの低音ハスキーボイスを聞いているだけで、なんとなく物理現象がわかってくるような心地よい眠気が襲ってくるに違いない。