古いオーディオに久しぶりに通電してみると…
20年以上前に秋葉原の××無線(店名失念)で買ったオーディオセットがある。
当時は結構オーディオに燃えていて、1メートル何千円というケーブルを買ったり、機器の振動を抑える制振ゴムに凝ったりしたものだ。
しかし、ここ何年かはずっと手軽に聞けるミニコンポばかり鳴らしていた。
アンプはROTELというイギリスのメーカーで、日本ではほとんど知られていない。
CDプレーヤーはMarantzの安物で、デジタルトランス経由でアンプにつなぎ、カセットプレイヤーはナカミチ(これは結構高かった)を使っていた。
スピーカーは当時はAcoustic Research 製を使っていたが、これは娘がよちよち歩きのころコーンをつまんでぼろぼろにしてくれたのでそれ以来ミニコンポのもので代用。
それほど高価なセットではないがそれなりに愛着を感じていたオーディオだった。
そんな古いオーディオセットに2年ぶりに通電してみると…。
CDは回らないし、カセットレコーダーの回転もおかしい。
CDは数年前から雨の日はご機嫌斜め、というおかしな症状が出ていたがカセットデッキは健全のはずだったのだが。
ただ、ROTELアンプだけは当時とほとんど変わらず元気に動く様子。
さすが、マイナーメーカーとはいえしっかりとしたつくりになっているらしい。
そんなわけでこのROTELアンプが何となく惜しい気がして、急遽CDプレイヤーを求めてヤマダのLAVI高崎へ。
さすが本社併設の店舗だけあって、ヤマダのLAVI高崎には各種本格的オーディオの視聴コーナーがある。
視聴したのはONKYOの3万くらいのものとDENONの3万5千円くらいのものの2つ。
結局DENONのDCD-755SEという製品を買ってきた。
早速、老ROTELアンプ(ロートルアンプ!)につないでみると、最初のうちは調子が出ないのかJAZZのドラムソロがめちゃくちゃな騒音に聞こえたが、しばらく聞いていると実にいい音になってきた。
ミニコンポ附属のNGスピーカーでもこれだけの音が出るのだから、ちゃんとしたスピーカーに通したらけっこう楽しめるかもしれない。
ヤマダで視聴した時は立派なフロアスピーカーで聞いたので、確かに素晴らしい鳴り方をしていた。
DCD-755SEはオーディオ何とか大賞とかを受賞したCPの高い製品らしい。
また、さすがにロートルはいい味をしていると、あか抜けないROTEL機がいとおしくなってくる。
となると次はスピーカーにカートリッジを買って、Microというこれまた古めかしいターンテーブルを回してみたくなる。
人間の欲望は果てしないものだが、これじゃ中野孝次さんやタオ先生に合わせる顔がないじゃないか!