松岡利勝なるお方のこと
猪瀬直樹などが道路公団問題に切り込みを入れていたころ、いわゆる道路族の代表のような立場で松岡利勝なる国会議員がいた。
過去形で書いたのは、この松岡さんてっきり次の総選挙でいなくなったものとばかり思っていたのだが、比例区で復活当選し今も立派に代議士を続けているそうだ。
猪瀬などの審議会メンバーの道路行政批判に対し、「何をトーシローがわけのわからないことを言いやがって」とばかりに、実に皮肉っぽい人をさげすんだようないやらしい顔をさらけ出していたものだ。
「品格というものがかけらも感じられない人だな」と、とても印象深く覚えている。
さて何はともあれ今でも議員様を続けておられるこの松岡氏、安部内閣成立の立役者でもあるのかめでたく農林水産大臣に就任された。
しかしこの人、鈴木宗男の一の子分であることは周知の事実のようで、大臣就任直後から次から次へと新しいスキャンダルが出てくる。
地元の暴力団親分の愛人であるクラブの女性を、組長さんが服役中に横取りしたとか、食肉の利権で何と1000億円も荒稼ぎしたとか、ろくな噂がない。
最近では「何とか還元水」なるものに5年間で3,000万円近くの経費を計上しているとかで、世の顰蹙を買っている。
詰め寄る報道陣に、「今の水道水など飲めるか!」などという捨て台詞も吐いているようだが、この方の公式ホームページを見ると、「水と緑と食を守る…松岡としかつ」などという厚顔無恥なスローガンがあるのには驚かされてしまった。
世も末というしかない。
<実直なワル>鈴木宗男のほうがよっぽどましだ。