毎年この時期になると…

飲みすぎ、急性アルコール中毒になり救急車で運ばれる、挙句のはて死んでしまう若者がいる。
今日も名門・一橋大学の学生寮で死亡事故が発生した。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080428-00000023-jij-soci

一橋といえば泣く子も黙る名門(古い言い回し!)、せっかく苦労して入った大学なのにこんな形で死んでしまうなんて!
泣く子が黙るどころか、親御さんは泣いても泣ききれない気持ちだろう。

かくいう小生も今をさかのぼる36年ほど前、国立の高等専門学校に入った当時、酒で死に掛けたことがある。
高等専門学校(いわゆる高専)は当時結構入るのが難しく、16歳から20歳までの学生がいることもあって自由でバンカラな校風だった。
地元の進学校などより入学が難しいというプライドがある一方、大学を受験する中学時代の友人が何となく恨めしいなどの複雑な心理状態にあって、タバコ、酒、マージャン、パチンコなどを1年のときから当たり前にようにやっていた。授業中にタバコを吸っていたりもしたし、安保闘争で全学ストライキなどもあった。要するに不良を気取っていたのである。

そんな高専だから秋の学校祭などのおり、何かに付けて酒を飲む機会があった。
親父譲りの酒好きの小生は、一升瓶をラッパのみして、3口くらいで一升を飲み干したものだ。
先輩が誉めてくれるので、ますます調子に乗って飲み続ける。
当時は「一気!一気!」の掛け声の習慣はなく、ただ出された酒を黙々と一気に飲むのが正しい男、というような雰囲気だった。
歌といえば「人生劇場」や他愛もない春歌で、今とは様子が大分違う飲み会だった。

学園祭が終わった開放感からか、最終日に少しばかり調子に乗って飲みすぎた小生は、そのまま教室に倒れこんでしまった。友人も何人か同じマグロ状態。
しかし全く記憶はないのだが、小生夜中に巨大な鯨の潮吹きのように、飲んだ酒をそれこそ「一気に」吹き上げたんだそうだ。
救急車騒ぎにこそならなかったが、呼んでも返事はないし体は冷たくなるし、結構友人は心配してくれたそうだが、結局みんな眠くてめんどくさくなったらしくそのまま朝まで昏睡状態。

死ななかったのは、今から思うと奇跡的なことかもしれない、と当時思ったのだが、これをきっかけにお酒はほどほどにしようとは露ほども思わないのであった。

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