高山村から嬬恋へ、NTTのことなど…
朝から406号線を高山村へ、今年は雪がほとんどないので助かる。
高山村商工会では、軽貨物急便の事業をこれから本格的にやっていこうとしている事業者の経営相談。
この社長さん、東京からの「Iターン組」で、10年ほど前から高山村でキャンプ場、ラーメン店などを経営し、さらなる安定を求めて軽貨物をはじめるとのこと。
話はあちこち飛んだが、ひとまずこれからやろうとしていることをブログなどで積極的に情報発信していこう、ということになった。
「何もないのが高山村のいいところです」、とは商工会の指導員さんの自嘲気味のお話。
確かに国道・県道を走っていても車は少ないし、ちょっとお昼に食堂に行こうとすれば10分くらいかかる。
おまけに、国道から少し中に入ると、何とまだ56kbpsのダイヤルアップ接続しかできないというのには驚きだった。
「採算の合わない地区にはADSLも光も通しません」とは、数年前からよく聞く「民営化NTT様」の台詞だが、NTTが電話事業を独占でやっていたときの論理から見て「???」と思ってしまう。
というのは、以前あった例の「電話加入権」のことなのだが、これは加入者の権利であり脱会後は返金されるはずの敷金のような性格のお金だったはず。
なぜそんなものを負担しなくてはならないの?、という疑問に「電話は公共インフラだから国営企業として採算の取れない地区の利用者にもサービスする必要があるのです。
国民全体のインフラを全員で守るために必要な加入権なんです。」などという説明があったはず。
しかしいつの間にか、「加入権料は返金しない」などという法改正(改悪!)が行われウヤムヤになっている。
この件に関しては集団訴訟も行われているようだが、民間がこれをやったら恐らく「詐欺」となるだろう。
詐欺も国策企業がやれば立派なビジネスの理屈になる、というのは1人を殺せば殺人、多くの敵を殺せば英雄という戦争の理屈と同じだ。
NTTさん、今すぐ国民全員に加入権料を返還するか、民間から見ればうらやましい限りの職員の退職金を削っても高山村にADSLを通してください。
「高度成長時代の勝ち逃げ」を決め込んで、裕福な「団塊退職族」が大量に生まれてからでは遅いのです。
とまあ、本日は深夜に書いているので少し過激な内容になってしまいました。
午後は嬬恋村の古い酒屋さんへ行き四方山話。
この酒屋さんには「鎌原(かんばら)の泉」という独自ブランドの地酒があり、味見に買って帰った。
味見といって一升瓶を買うのは下品なので、とりあえず小さなビンを買い早速晩酌で一気に飲む。
すっきり飲みやすいお酒だ。
製造は川場村の蔵元とのことだが、もっと知られてもいい地酒だと思う。