FileMakerとFileMaker Go、冨士ゼロのnetprintで。
FileMakerで作ったデータベース、たとえば見積・請求の販売管理システムをiPhoneに入れて持ち歩く。
出先でiPhoneのFileMaker Goを使って見積書を表示し、PDFに保存して顧客へメール送信。
あるいは、請求書をnetprintを使ってコンビニエンスストアで印刷し捺印、そのまま顧客へ届けてくる。
事務所に帰ってきたらFileMakerのデータを同期し、売掛データを会計ソフトにインポート。
Googleカレンダーのスケジュールは自動的にiPhoneが同期してくれるし、交換した顧客の名刺はスキャンしてすぐDBに格納。
それをiPhoneやiPadに入れて持ち歩けば、どこからでもすぐ相手に連絡が取れる。
便利な世の中になったものだ!
FileMakerというデータベースソフトと付き合い始めてから、なんだかんだんで20年くらいになる。
編集系プロダクションでDTPアプリとともに基幹システムを形成していたのがFileMakerだった。
当時はリレーション機能もチープで、Mac版しかなかったので不安定な漢字talk(当時のMacOS)の上でけなげに動いていたものだ。
リレーションを使って別テーブルにアクセスすると、最小化されていたウィンドウが次々と立ち上がり、紙芝居のような人間的で微笑ましい動作をしていた。
システムに明るい社員のいる低予算の中小企業が、表計算ソフトの次に着手するようなシステム環境だった。
FileMakerのバージョンも3とか4とか、そんな時代だった。
このFileMakerがver7から劇的に変貌を遂げ、定評のある柔軟性はそのままに今またスマートフォンと一体化した!
これなら事務所もいらないし、必要なのはパソコンとスマートフォン、通信環境だけ。
ただの零細企業ではなく、スマートなSOHOが実現する環境が、ようやく現実のものとなった。
…とまあ、無計画停電で手持ち無沙汰な時間を使って、つらつらと来し方行く末に思いをはせてみるのでした。