試しに使ってみて!カスタム関数まとめ
こんにちは。
先週開催された群馬 FileMaker勉強会 #12のまとめがありますが、
まだ前回の群馬 FileMaker勉強会 #11の発表内容を記事にしていなかったため、
マイペースに書いていこうと思います。
今回はカスタム関数について色々調べました。
カスタム関数とは?
そもそもカスタム関数というのは、利用者が自分で値を定義する関数です。
あちこちで同じ処理をしている場合、その処理を関数として1つにまとめて、使うときに呼び出す。といった使い方をします。
このカスタム関数ですが、FileMaker Proファイル間でコピー&ペーストしたり、他のファイルからインポートできるため、1度作っておくととても便利なんです。
ちなみに、FileMaker Proでは使用することしかできませんが、FileMaker Advancedでは作成、インポートが可能です。
カスタム関数を作ってみよう!
カスタム関数という名前で、なんとなく難しそうな印象を持ってしまいがちですが、実際に作ってみると簡単にできてしまいます。
- [ファイル]→[管理]→[カスタム関数]を選択します。
- [新規]ボタンをクリックします。
- 関数を定義していきます。
- [OK]ボタンをクリックし、完成です。
これで、定義した関数を既存の関数と同様に使用することができます。
ちなみに、3の過程で関数の引数を指定していますが、引数の値には以下の値は設定できません。
- 記号
- AND、ORなど
- 関数名、パラメータ名
- その他キーワード(「日付」「アカウント名」など)
カスタム関数を作ってみた。
せっかく勉強会という機会なので、カスタム関数をいくつかつくってみました。
BMI
身長と体重からBMIを計算するカスタム関数です。
まずは計算が簡単で割と需要がありそうなBMIの関数を作りました。
身長(cm)と体重(kg)を指定するとBMIが返ってきます。
DayNameColor
FileMakerにはもともとDayNameという関数があります。
(DayName関数については日付関数まとめで詳しく紹介しています。)
DayNameColorはこれに「日曜日」の時は赤、「土曜日」の時は青の文字色で返すという機能を追加してみました。
引数が「日付け」となっているのは、「カスタム関数をつくろう!」の項目でも書いたのですが、引数に「日付」が指定できないため「日付け」となっています。
この関数を作る際にはLetとTextColorという関数を使いました。
FileMakerで文字の色を指定する時には、レイアウトモードのインスペクタで指定か、条件付き書式で指定という方法しかないと思っていたので、TextColor関数を知ったときには軽い衝撃を受けました。
RoundingFive
数値を五捨五超入するカスタム関数です。
小数点第一位が5以下の場合は小数点以下を切り捨て、5を超えている場合は小数点以下を切り上げます。
そもそも五捨五超入というのは、調剤報酬の薬価計算で用いられる計算法です。
FileMakerはレセコンなどで診療報酬の計算をする機会がありそうなので作ってみました。
まとめ
今回のカスタム関数のまとめは初心者的な内容だと思いますが、いかがでしたか?
私はまだカスタム関数をいまいち使いこなせていませんが、
保守性に優れていますし、システムを見直すときにも便利なのでぜひとも利用をおすすめします!
今後ますます上手に使いこなせるようになったら、また勉強会で発表したいです。